February 05, 2010
Cherry Jam
親しい友人夫婦に招かれ、ジャズを聴きに行った。
ネオンが光る北新地の一角、雑居ビルの地下にその店があった。
ジャズも北新地も、私にとっては初めての経験だ。
30人程が入れる店内の中央に私たちは座った。
店の奥には黒いグランドピアノ、ドラムセット、大きなベースギターがオレンジ色の光を浴びていた。
『どんなシステムですか?』私は夫婦に聞いた。
「ホテルのディナーショーの様な構成ですよ。
約1時間程、コース料理を召し上がって頂いた後、40分程のジャズ生演奏があります。
その後、少し休憩があり再び40分間、演奏があります。
今日は特別な演奏があります。」
『何が特別ですか?』私は緊張しながら訊ねた。
「ピアノ、ドラム、ベース、トランペット、サックスのフルバンドです。
5人の奏者による演奏は圧巻ですよ。
それを目の前で見て、生の音を全身で感じることが出来ます。
心の奥までビンビンと伝わってきます。
一つの空間で観客と奏者が一体になり、同じ感情を共有することが出来ます。
奏者に併せて手拍子を叩いて下さい。
奏者に併せて声を出すこともOKです。
ジャズという異文化の音楽ですが、美しい旋律を感じることは万国共通です。
肌の色が違うだけで迫害を受けていた人達が魂の叫びをメロディにしたと、ジャズを語る方がいます。
弾圧された生活を忘れるために路地裏で歌われたものが、ジャズのスタートと言う人もいます。
でも、その歴史を知らなくても、全くOKです。
現在のあなたが、あなた自身の感情で、あなた自身の気持で、あなた自身のために、このホールに流れる音楽を吸い込んで頂ければ、それでOKです。
五線譜に囚われる必要はありません。
規律に縛られる行為も無用です。
日頃の業務とは違う空間に、どうぞゆっくりと浸って下さい。」
『その空間に誘って頂き、誠にありがとうございます。』これから始まる素晴らしいドラマを私は想っていた。
日常と違う時間が始まろうとしていた。
四角いテーブルの上、綺麗なグラスに注がれたビールの色までも違って見えてきた。
February 04, 2010
憧れの人
昨日、介護支援専門員実務研修に参加した。
大きな会場に500人を超える受講生が集まっていた。
コンサートや演奏会も開催出来る会場の中、後方の席に私は座っていた。
紅い椅子に座りながらプログラムを眺めていた。
午前9時30分から午後5時30分迄の8時間、昼の休憩以外はその中に缶詰状態になることになる。
『厳しいな・・・』エコノミー症候群にならない事を祈っていた。
午前の講義が終わり、近くの喫茶店でカレーライスを食べた私は再び自分の席にいた。
『お腹いっぱいになったので、昼からの講義時間は熟睡になるな』ぼんやりとしながら、テキストをパラパラと見ていた。
午後の講義開始を伝えるブザーが会場に鳴り響いた。
壇上には大型スクリーンが用意され、パソコンと繋がった画面が照らし出されていた。
その横の演壇にダブルのスーツを着た男性が登場した。
「住之江区包括支援センターの主任ケママネジャーの・・・・」彼を紹介する司会者の言葉を聞いて私はびっくりした。
眠気が一変に覚めた。
『彼の講義が聴けるなんて!』私は絶句した。
介護に対する考え方、介護に対する接し方、介護に対する行動も尊敬に値する人。
地域に密着した介護をする人。
介護の仕事に就く人々を纏めるリーダー資質を持つ人。
地域全体のレベルアップを考えている人。
人望があり多くの人の見本になる人。
誰からも愛され、誰にも愛情を注ぐ人。
始めてこの仕事に就いた時、あの人になりたいと私は思った。
目標となる人をモデルに私も6年間、介護の仕事を続けてきた。
その人と同じ空間にいることを許され、私は彼の言葉を聞ける。
彼の言葉を心の中に焼き付けるため、私は壇上の彼を直視していた。
介護支援専門員になって良かったと思いながら・・・・
January 21, 2010
素晴らしき才能の持ち主
同じ高校出身の友人がいる。
現在、税理士をしている彼は、自分自身を『歌って踊れる税金のプロ』と名乗っている。
カラオケで美声を披露し、綺麗なステップでダンスを踊る。
その姿を見る人は彼の本職を疑う。
人生を楽しみながら生きている。
友好関係は幅広く、多岐に人脈が広がっている。
単なる税理士なら、私は彼に魅力を感じない。
単なる税理士なら、私は彼を応援しない。
単なる税理士なら、私は彼に私の知人を紹介しない。
そんなことを思っている時、名刺ホルダーの中から面白いメッセージが書かれた名刺が出てきた。
もう一度、彼に会ってみようと思っていた。